とんとん拍子で覚える海外サッカー

サッカーの各ポジションとその役割

ポジション

サッカーは、各ポジションが連携しながら試合を展開するスポーツです。チームの勝敗を左右するのは、個々の選手の能力だけでなく、それぞれの役割を理解し、的確に機能することにあります。各ポジションの役割と、現代サッカーを代表するトッププレーヤーのプレースタイルを分析します。

ゴールキーパー(GK)は、最後の砦としてゴールを守る役割を担います。シュートストップの技術はもちろんのこと、近年ではビルドアップの起点としての役割も求められるようになりました。マンチェスター・シティのエデルソンやバルセロナのマーク=アンドレ・テア・シュテーゲンのように、足元の技術に優れ、精度の高いパスを供給できるGKが現代サッカーでは高く評価されています。

ディフェンダー(DF)は、大きく分けてセンターバック(CB)とサイドバック(SB)に分類されます。センターバックは相手の攻撃を跳ね返す役割を持ち、空中戦の強さや冷静な対応が求められます。リヴァプールのフィルジル・ファン・ダイクは、その圧倒的なフィジカルとリーダーシップで最強のCBの一人とされています。 一方、サイドバックは守備だけでなく攻撃参加も重要な役割を担います。レアル・マドリードのダニ・カルバハルのように、守備の安定感と攻撃力を兼ね備えた選手が高く評価されます。

役割

ミッドフィールダー(MF)は、試合の流れをコントロールする中心的な存在です。守備的ミッドフィールダー(DMF)は、ボール奪取やゲームのバランスを取る役割を担い、マンチェスター・シティのロドリのような選手がこのポジションで高い評価を受けています。
攻撃的ミッドフィールダー(AMF)は、創造性と決定力を求められます。マンチェスター・シティのケヴィン・デ・ブライネは、卓越したパスセンスと決定的なシュート能力を併せ持つ選手の代表例です。ボックス・トゥ・ボックス型のMFとしては、レアル・マドリードのジュード・ベリンガムのように、攻守に貢献できる選手が活躍しています。

フォワード(FW)は、ゴールを奪うことが最大の役割ですが、その中でもセンターフォワード(CF)とウィンガー(WG)に分かれます。CFは、ポストプレーや得点力が求められ、マンチェスター・シティのアーリング・ハーランドは、そのフィジカルと決定力の高さで圧倒的な得点能力を誇ります。
ウィンガーは、スピードと突破力を活かしてチャンスを作る役割を持ちます。パリ・サンジェルマンのキリアン・エンバペは、その爆発的なスピードと得点力で現代最高のウィンガーの一人です。

現代サッカーでは、単純にポジションごとの役割をこなすだけでなく、複数の役割を兼任できる選手が求められるようになっています。例えば、サイドバックが中盤のビルドアップに参加したり、フォワードが守備でプレッシングをかけるなど、従来のポジションの概念が流動的になりつつあります。これにより、選手の多様性がより重要になり、チーム戦術も高度化しています。

サッカーはチームスポーツであり、個々の役割を理解し、全員が連携することが勝利への近道となります。現代サッカーの進化とともに、選手たちに求められるスキルやプレースタイルも変化し続けており、今後も各ポジションの役割はさらに多様化していくでしょう。